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中国でまたしても体罰事件が、自殺する子供も

先日、中国広東省珠海市の小学校で6年生の女子児童が自殺する事件が起きました。12歳のこの女子児童は校舎の4階から飛び降り自殺を図り、残念ながら搬送先の病院で死亡が確認されました。その女子児童が自殺の直前、宿題を巡って担任の教師から叱責された上、定規で叩かれていたことが明らかになりました。
 
この場面を目撃していた別の児童の証言によると、女子児童は宿題をやってこなかったことを担任の教師に咎められ、数分間に渡って定規で顔や手を叩かれながら叱責されていたと言います。女子児童はこの直後、校舎から飛び降り自殺をしたのです。
 

今回の事件について、学校側が信じられない対応を行っていたことも報じられました。この学校では4年生の児童も以前、体罰を受けていたことが明らかになったのですが、校長は目撃者がいるにも関わらず、「体罰などはなかった」と体罰の存在を真っ向から否定したのです。
 
学校側のこうした態度に中国では非難の声が高まっており、今後当局による捜査が行われる見通しとなっています。
 
日本では昨年、目黒区に住む女児が親から虐待を受けて死亡。今年には千葉県野田市の小学4年生の女児が同じく親による虐待で死亡するなどの事件がありました。こうした事件を受け、日本政府は親や教師による子供への体罰を禁止する法改正を行いました。実は中国でも、国内の教育法では「生徒に体罰を与えることを禁止する」と明記されています。しかし、実際には法律は名ばかりで、体罰は日常的に行われてきました。
 
中国では10月にも、成都市の14歳の生徒が14階のビルから飛び降り自殺をしたばかりでした。この児童も担任教諭から日常的に暴言を吐かれていたため、それを苦に自殺してしまったのです。
 
大勢の子供が体罰を苦に自殺するという痛ましい事件が頻発しているにも関わらず、今も日常的に体罰が行われている中国。今後は中国でも、体罰行為に対する厳罰化が求められていくことでしょう。