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中国でついに本物の人工肉が誕生

以前このブログで、中国の市場で流通が開始された“人工肉”についてお伝えしました(参考記事)。人工肉と言っても実際には大豆やイモなどを加工し、食感や味を肉に近づけたもので、植物由来の食品ということになります。しかし今回、中国はその名の通り、本物の肉を人工的に作り出すことに成功したようですます。
 
中国メディアは、江蘇省にある南京農業大学の研究チームが中国初となる“人工肉”の製造に成功したと伝えています。記事によると、この研究チームは動物の幹細胞を培養し、人工的に本物の肉を作り出したと言います。研究チームの担当教授はメディアの取材に、今回の研究では豚の幹細胞を20日間に渡り培養し、5グラムの人工肉を作り出すことに成功したことを発表しました。南京農業大学の関係者は今回の研究が実用化されれば、全世界で増える食肉需要を満たすことが可能となるのではないかと語っています。
 
《研究チームの担当教授と培養された人工肉》
 
中国では今年9月、植物由来の人工肉を使用した月餅が正式に販売され、ネット上で大きな話題となっていました。しかし、その味に対しては賛否両論で、本物の肉と比べるとその差はまだまだ大きいという評価が大半を占めていました。
 
動物の幹細胞を培養し、食肉を人工的に作り出すことに成功した中国。実際に食べることに抵抗があるのは私だけではないはずですが、今後研究が進めば、誰もが高級品種の豚肉や牛肉を口にする時代となるのかもしれません。