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中国人がマレーシアで680人逮捕、日本では中国をアジトにする犯罪組織も

今月20日、マレーシアで中国人680名が逮捕される事件が発生しました。現地当局によると、事件が起きたのは首都クアラルンプールから30キロのサイバージャヤという地区。逮捕された680人のうち、603名が男性、77名が女性で、この他にも逮捕を逃れた中国人が100〜120人がいたと言います。

 

 

 



 

実はこの中国人たち、マレーシアをアジトに中国国内へ特殊詐欺を行っていた詐欺組織でした。現地警察は、そのアジトから実際犯罪に使用された携帯電話8230台の、デスクトップパソコン787台の、ノートパソコン174台を押収したといいます。

 

マレーシアの移民局の話では、半年前マレーシアに入国したこの組織に対し、ここ2ヶ月、移民局が内偵捜査を行っていました。組織は携帯電話などを使い中国国内の不特定多数に電話をかけ、言葉巧みに指定の口座やネットバンクに金銭を振り込ませていたと言われています。この1年ほど、東南アジアではこうした詐欺行為を行なった容疑で多くの中国人が逮捕され、強制送還されてきました。そして実に残念なことですが、こうした事件は日本にとっても決して対岸の火事ではありません。

 

日本の一部振り込め詐欺組織も、東南アジアや中国で逮捕される事件が相次いで発生しているのです。今年9月には、中国のマンションを拠点に日本国内へ詐欺の電話をかけ、多額の金を騙し取っていた日本人の組織が逮捕されました。また2017年にも中国福建省で日本に特殊詐欺を行なっていた日本人35人が逮捕される事件も起こっています。

 

 

このように、国籍を問わず捜査の手が及びにくい海外で特殊詐欺を行う組織が増えていますが、こうした犯罪は、海外での評価が高い日本人の心象をも傷付けるものです。抑止力のためにも、刑罰の厳罰化が望まれます。