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香港警察、13歳少女を逮捕・裁判へ

香港で発生している大規模デモですが、メディアで報じられる参加者の多くが10代〜20代の若者であることは皆さんもご存知だと思います。今回、香港ではデモに参加した13歳の少女が中国国旗を燃やしたとして“国旗侮辱罪”の罪で逮捕され、昨日、裁判が執り行われました。

 

少女は今年9月、香港の屯門大会堂近くでデモに参加していた際、中国国旗を燃やしたとして香港警察に逮捕されていました。昨日行われた裁判では、両親に付き添われ出廷した少女に対し罪状の認否が行われ、少女は他2名の仲間と共に中国国旗を燃やしたことを認めました。裁判では、少女がこの行為によって多くの人を傷つけたことを謝まりたいと述べるとともに、二度と娘にこうした行為はさせないと書かれた両親の陳情書も公開されました。

 

 

 

 

 

裁判官は「国家を侮辱し貶めた罪はとても重く、到底受け入れられるものではない」と強い口調で少女を強く非難。さらに少女の成績についても触れ、「歴史の成績が著しく悪い。中国の歴史をしっかり学んで国旗の意味をしっかり理解し、国旗を燃やすという行為が国民感情を傷付けるということを学ばなくてはならない」と述べました。

 

さらに裁判官は少女に対し「現在香港の人々は自国に対して尊敬の気持ちがなく、国歌を歌う際、歌うふりをする者も多い。そのため、今回の裁判で軽い判決を下してしまうと社会に誤ったメッセージを送りかねない」と述べましたが、弁護側の陳情もあり、少女は保釈されることとなりました。

 

香港では先日、デモ逮捕者の中で最年少となる12歳の少年も逮捕されました。少年はデモ活動に参加し、警察署や地下鉄の駅にスプレーでスローガンを書いた容疑で現在逮捕、勾留されています。

 

少年少女の逮捕が相次ぎ、裁判の模様まで公開される背景には、デモ参加者の中に未成年者が多かったため、香港当局が対応に手をこまねいていたことがあります。今回、相次いで少年少女の裁判の様子が公開されたのは、香港当局が年齢に関わらずデモ活動に参加した者は厳しく逮捕していくというメッセージにほかなりません。

 

 

すでに小学生の参加者も確認されている香港のデモ。今後、逮捕者の低年齢化が一層進んでいくことになるのでしょうか。