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上海国際マラソン、またしても不正行為が発覚

上海で今月17日、前年に引き続き上海国際マラソンが開催されました。例年世界中から2万人近くのランナーが参加する国際的にも知名度の高いマラソン大会です。しかし、皆さんの中には覚えてらっしゃる方もいるかと思いますが、中国のマラソン大会では出場者の間で、不正行為が相次いでいるのです。昨年 11月に行われた深セン市のマラソン大会では、258名が不正行為をし失格となりました。

 

では今回上海で開催された国際マラソンはどうだったのでしょう。上海国際マラソン開催委員会は今月22日、今大会で不正行為を行ったとして4名の処分を公式ホームページに掲載しました。

 

 

 

《不正行為を行った女性ランナー、一体何のために出場したのだろうか》

 

特に悪質な不正行為を行った女性ランナーについては、今後大会への出場を永久に認めないという重い処分が下されました。この女性ランナー、ゼッケンを見るとE30165とありますが、実はこのゼッケンの本当の持ち主は男性だったのです。メディアによると、元々の持ち主だった男性が、今回の女性にゼッケンを譲っていました。なお、この男性にも2年間の大会出場停止が言い渡されています。

 

他人のゼッケンで大会に出場したこの女性、さらに信じられないことになんと大会の最中、シェア自転車に乗る不正行為まで行っていたことが分かりました。永久出場処分となったのは当然の結果だと言えるでしょう。

 

昨年、深センのマラソン大会では、折り返し地点を前にコースをショートカットするランナーが続出した他、自転車やバイクを使うランナーがいました。結果的に不正行為をしていランナーは258名に上ったといいます。中国のマラソン大会で不正行為が行われるのは、承認欲求や優越感を満たしたという歪んだ出場動機があるためでしょう。不正行為をしてでも、上位に食い込み、SNSで「イイね」を集めたいという思いが、道徳感をも歪めてしまうのかもしれません。