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中国謎の肺炎が周辺国へ拡散か

中国衛生当局は昨年12月31日、武漢市で複数の地元住民が原因不明の肺炎に感染していることを明らかにしました。武漢市衛生局は、これまで具体的な病名などは明らかにしておりませんが、SARSなどの感染病であることは否定していることから、新型の肺炎ウイルスである可能性が高まっています。


感染元である可能性が高い武漢市の海鮮卸売市場はすでに閉鎖され、地元当局が調査を進めていますが、新型肺炎感染者は50名を超え、今も日に日に増加しています。



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《肺炎の感染源とされる市場》


人から人へ感染する可能性は低いとされているこの武漢の肺炎ですが、実は香港でも同じ症状を訴える患者がいると報じられ、警戒感が高まっています。


香港当局が6日、今月5日から6日の2日間で、武漢発の香港便を利用した乗客のうち、21名が肺炎の症状を訴えたと報じたのです。これら乗客の肺炎が今回の武漢の原因不明の肺炎と関連しているかは不明ですが、香港の空港では体温検査の強化など、水際での防御策に追われています。


また、中国当局はその可能性はないと発表した人から人への感染ですが、香港大学感染伝染病センターは、可能性は排除できないとしており、中国当局と異なる見解を示しました。


周辺国にも広がりを見せる謎の肺炎。間もなくスタートする春節休みで多くの中国人が訪れることになる日本でも、空港などでの具体的な水際対策が求められることになりそうです。