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マスクの高額転売に続き、今度は葬儀社が便乗値上げか

新型コロナウイルスの被害が拡大する中、中国ではマスクが品薄となり薬局やECサイトでは高額販売する業者が現れるなど、社会的な混乱も見られるようになってきました。さらに今度は葬儀会社が急に値上げを行うなどし非難の対象となっていることが報じられています。


今月25日、武漢市では肺炎が原因で亡くなった家族の葬儀を行おうとしていた市民が葬儀社に連絡したところ、葬儀社が遺族に対して、葬儀代とは別に1.2万元(約20万円)の金を要求する事件がありました。

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《当局による捜査対象となった葬儀社》


遺族によると、23日に肺炎のため家族が亡くなり葬儀を行うため、4つの葬儀社に連絡したところ3つの葬儀社から、「肺炎で亡くなった人の葬儀や火葬は行えない」と、対応を拒否されたと言います。4つ目の葬儀社は、「朝6時から夜10時まで葬儀用の車の手配が出来ない」と、対応を拒否しましたが、その後「1.2万元(約20万円)を支払えば対応できる」と、遺族に根拠不明の金銭を要求したというのです。


葬儀社の関係者によると、この葬儀社では今回の新型コロナウイルスの深刻化を受け、葬儀代の引き上げを行っているとメディアの取材に答えています。今回の事態を受け、武漢市当局は違法な値上げを行っていなかったのかについて調査を行っていると発表しました。


武漢市民生局は26日、新型コロナウイルスに起因し死亡した人については、火葬代を全額負担することや、葬儀車両の手配、葬儀関係者への医療用防護服の支給を行うと発表しています。今後も新型コロナウイルスの被害が広がる中、こうした危機を利用し不道徳な金儲けを行う不届き者も目立つようになってきました。今後、当局による厳しい取り締まりが行われることになるでしょう。