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中国で薬局がマスクを高額販売か、日本のマスクも転売の対象に

すでに報道でもご存知かもしれませんが、中国国内ではマスクの生産が追いつかず、武漢だけでなく他の省や市でもマスクが品薄や売り切れとなっています。


そんな中、中国では商店やECサイトなどでマスクの販売価格を釣り上げる業者が相次いでおり、逮捕者まで出す事態となっています。


中国メディアは、北京市内の薬局が現在発生している新型コロナウイルスの混乱に乗じて、マスク10枚を850元(約13000円)で販売していたとして、当局の捜査対象となったことを報じました。中国では食品や生活用品の販売価格を、商店などが一方的に高額に釣り上げる行為を禁止しており、【価格違法行為行政処罰规定】という法律で罰則の対象となることが定められています。

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《中国のSNSでは悪質な薬局の情報が拡散されている》


今回、マスクの価格を違法に釣り上げた薬局に対しては、300万元(約4500万円)という非常に厳しい罰金が言い渡されました。


さらに中国寧夏自治区でもマスク12枚を696元(約10000円)と、定価の数十倍の値段で販売する薬局が現れ、当局による捜査を受けていることも明らかになっています。


すでに中国のECサイトでも、マスクを高値で転売する業者が現れ、ECサイトを運営しているアリババや京東など各社はこうした業者のアカウントを停止するなどの措置を採っています。さらに、中には実在するマスクの偽物を売る業者の存在も確認されています。

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《アリババが運営するタオバオでは、高額転売していると思われる業者に対する対応措置を発表している》


こうした中、ウィーチャット(中国版LINE)などでも、日本などで大量購入したと思われるマスクなどを高値で転売する者が目立ち始めています。収束まで数ヶ月を要するとも予想される今回の新型コロナウイルス、すでに日本でもマスクが品薄となり始めている今、こうした悪質な転売業者の取り締まりを議論する時期なのかもしれません。