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新型コロナウイルス、台湾や上海ディズニーランドでの対応

コロナウィルス騒ぎが収束の見通しも立たぬまま春節を迎えることになりそうな中国。最高行政機関・国務院は本日午前、記者会見で現状報告を行い、その中で「ワクチンなどの研究も行っているが、当面はマスク・手洗い・うがいなどを徹底するように」と呼びかけるとともに、武漢市民には武漢の外に行かないよう促し、武漢以外の市民には武漢市への立ち入りを控えるよう指示しました。


こうした中、各地の行政や企業が相次いで春節に備えた対応策を発表しています。台湾では蔡英文総統が本日会見を開き、当面の間は武漢からの団体旅行客の受け入れを取りやめると発表しました。台湾でも新型コロナウイルスの感染が疑われる患者が複数確認されているため、これ以上感染が拡大するのを防ぐための措置と言えます。

 

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武漢からの団体旅行客の受け入れ停止を発表した》


またこの春節期間、多くの観光客で賑わうとみられる上海ディズニーランドは園内で新型コロナウイルスが蔓延しないよう、本日公式サイトで、入場チケットをキャンセルした場合でも返金すると発表。パーク内のホテルやパーク内で行われるイベントのチケットを予約している場合も、返金や日程の変更など柔軟に対応するとしています。昨年の春節期間(約1週間)中、45万人もの人々が来園し、今年も同等の来園者数が見込まれている上海ディズニーランド。適切な措置を講じなければ、ここがウイルスの拡散場所となってしまう可能性があるのです。


このように各国各地で様々な対応が採られていますが、その一方で中国当局は、ネット上のデマに厳しい監視の目を光らせています。山東省青島市では、今回の新型コロナウイルスに関するデマをネット上に投稿、拡散したとして男女4名が逮捕されました。逮捕された男女のうち、1人が「地元で新型コロナウイルスを発症した人がいる」とSNS上に投稿し、後の3名がこの情報を拡散したとみられています。

 

新型コロナウイルスを巡っては、中国の情報公開の内容やスピードに問題があるとして、各国メディアが批判の矛先を向けており、中国政府も神経を尖らせています。いずれにしても、感染者、死亡者が増えていく中、今我々に出来ることは予防策を万全に整えていくことしかないでしょう。