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新型コロナウイルス専門病院完成、5G通信も導入

今も感染拡大を続ける新型コロナウイルスですが、武漢市ではこの新型コロナウイルスに特化した専門病院の建設が進められており、昨日2日、病院が人民解放軍に正式に引き渡されました。


参考記事

 

先月23日から建設が開始された火神山病院および雷神山病院の建設の様子は中国メディアで24時間生中継され、中国4000万人の市民が視聴していました。これまで建物の外見しか見ることが出来なかった病院ですが、今回中国国営メディアは、その内部の様子や設備の映像を公開しました。

 

 

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新華社より》


今回建設された火神山病院は、2002年11月に中国で発生したSARSウイルスの治療を専門的に行うため建設された北京小湯山病院の専門病棟をモデルに建設されました。1600人の患者を収容可能としている火神山病院では、ICUなどの先端医療設備も投入されている他、3G・4G・5G通信設備も導入されています。今回最新の通信設備の建設を行ったのは中国通信大手・チャイナモバイルで、わずか3日間でアンテナ(鉄塔)を完成させました。

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5G通信を導入した背景には、今も詳しい正体がつかめていない新型コロナウイルスの治療を進めるため、中国のみならず世界中の医療関係者とリアルタイムに情報を共有していきたいという狙いがあります。最大で300人の医療専門家たちと、5G通信を介して同時にテレビ会議も可能となり、最新の新型コロナウイルスの情報が世界中で共有できるようになることが期待されています。


日本の医療業界では、医療の中に5G通信を導入することで、遠隔地からの問診が可能となり、過疎化地域における病院不足の解消や、5G通信とロボットを組み合わせた遠隔地からの手術の実現などを期待する声も寄せられており、今回の火神山病院の存在は大きな研究材料となることでしょう。


新型コロナウイルスの撲滅に5G通信がどこまで効果を発揮するのか、世界中から大きな注目が集まっています。