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10日間で病院建設完了

ついに感染者数が1万人を超え、死亡者数も300人に迫る勢いとなりました。中国政府は現在も拡大を続ける新型コロナウイルスによる感染者の治療体制を充実させるため、先月23日に感染者専用の病院を建設することを発表し、なんとわずか10日という期間で病院が出来上がったのです。

 

 

 

中央政府主導で建設されたのは、火神山病院と雷神山病院の2つで、火神山病院は34000平方メートルの敷地に、1600人の感染者を収容できると伝えられています。雷神山病院は、75000平方メートルの敷地に1500人を収容できることとなっています。それぞれ2月3日、2月6日から正式に感染者の受け入れを行うと報じられています。f:id:zhoulaiyou:20200205083744j:image

 

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わずか10日で建設された今回の病院ですが、先に建設が始まった火神山病院では、掘削機95台、ブルドーザー33台、ロードローラー5台、ダンプカー160台、そして1500名の工事関係者が召集され、病院建設に当たりました。建設から一週間後には電気が開通するなど24時間体制で行われた病院建設はついに明日、正式に完成し引き渡しが行われることとなっています。


わずか10日で巨大病院を建設するという日本では考えられない今回の病院建設、実は2003年のSARS発生時の教訓が大きく活かされていました。SARSが中国で猛威を振るっていた2003年4月23日、中国北京市ではSARS患者を専門的に受け入れを行う病院の建設を開始しました。北京市内の約2500平方メートルの土地に中規模の病院をわすが7日間で完成させたのです。6つの建設会社を総動員し、1000人を収容できる病院を建設したのです。


今回の病院建設においては、この2003年当時に行った病院建設のノウハウが大いに活かされた結果、巨大病院2つがわずか10日余りで建設が可能となったのです。


春節休暇を直撃した新型コロナウイルス、中国では外出を控えた4000万人の国民が、生中継されている武漢の病院建設を視聴していたと言われています。今回の大規模病院の誕生によって、少しでも多くの人が助かることを祈るばかりです。