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WHOがマスク不要を呼び掛け、中国は全国民にマスク着用を義務化

WHO(世界保健機関)はこのほど、新型コロナウイルス感染予防のためのマスクの使用について公式見解を示しました。その中でWHOは、せきなどの症状がない健康な人は手洗いこそが最も効果的な予防策であり、マスク着用の必要はないとしたのです。


現行のマスクの場合、隙間や網目からウイルスが侵入してしまう、というのがその理由です。


一方、中国では新型コロナウイルス発生当初からマスクの増産を行い、外出時のマスク着用を国民に義務付ける徹底ぶりです。中国当局はマスクを着用せず外出する市民を「故意に他人を感染の危機にさらす行為」をしたとして、「危険方法危害公共安全罪(危険な方法で公共の安全に危害を加える罪)」という罪名で拘留刑や罰金刑に処するという厳しい対応を採ってきました。実際に中国各地では同罪状による逮捕者が続出しています。

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《中国ではアナウンサーまでもマスクを着用しマスクの重要性を訴えている》


そんな中、2月5日に中国国家衛生健康委員会が発表した《新型冠状病毒感染的肺炎療法方案第5版》で、新型コロナウイルスに感染した無症状患者に関する取り扱いに関する情報が更新されました。

 

それによると、感染の自覚がない無症状感染者も他人にウイルス感染させてしまう可能性が高いといい、実際に中国各地で無症状感染者による感染が確認されています。


そして中国では、無症状感染者による感染拡大を防止する目的でも、全国民に公共の場でのマスク着用を義務付けているのです。新型コロナウイルスの発生源となった中国における予防対策と、WHOが推し進める予防対策の間に生じている矛盾。マスクの着用を巡り、日本でも専門家の意見は割れていますが、今後各国での対応も二極化していくのでしょうか。