周来友ブログ

周来友オフィシャルブログ

中国建国以来最大の洪水被害、今後も拡大か

中国では南方の内陸部を中心に連日、暴雨が続いており、各地で洪水の被害が拡大しています。すでに多数の死者や行方不明者が確認されていますが、社会的混乱を避けるため、中国国内では大々的な報道はされていません。一方、台湾や香港メディアは、特別番組を組むなど連日、大きく報じています。


香港経済日報によると、中国国務院が主管する国内の災害対策本部である中国応急管理部は、現在暴雨による洪水により、全国26の省や市で深刻な水害が発生し、すでに1122万人もの人々が被災していることを明らかにしました。


特に、四川省重慶市貴州省などでは河川の氾濫が激しく、人民解放軍が出動し市民の救助活動を行っているといいます。

 

f:id:zhoulaiyou:20200703121400j:image

f:id:zhoulaiyou:20200703121403j:image

水道行政を管轄する中国国家水利部の発表によると、今月26日の午前8時から翌27日午前8時までの雨量は、四川省で211センチ、重慶市で182センチ、貴州省で173センチとなっており、中国建国以来、最大級の豪雨となっています。特に重慶では、80年以来となるレッドアラートが発出され、今も住民の避難・救助活動が行われています。


すでに一部のダムでは放水作業が行われていますが、暴雨による洪水被害は今後も拡大し、さらに危険な状況に見舞われる可能性も高まっています。中国は今まさに、建国以来最大の国難に遭遇していると言っても過言ではないでしょう。