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中国から送られる謎の種、犯人は水増し業者か

今話題となっている「中国から届く謎の種」ですが、その目的が徐々に分かってきました。今月に入り、アメリカを始め日本や台湾、東南アジアなどの国々の不特定多数の人々に向け送られている謎の種について、アメリカ農務省の調査によると、アサガオやキャベツなど少なくとも14種類の種であったことが分かっています。

オハイオ州警察は、不特定多数に送られている種の理由について、「ネットショップによる購買実績の水増し行為」の可能性を指摘しています。
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ECサイトで買い物をする場合、皆さんは何を基準に店舗を選ぶでしょうか?取引実績やレビューを基準に選び方が多いと思います。

日本では以前、アマゾンの偽レビュー事件が非常に話題になりました。これは、ネットショップ側が購入者の信頼を得て購入者を増やすため、偽レビュー業者に依頼し高評価のレビューを書かせるという手口でした。

今回の種も偽レビュー業者同様、ネットショップ側から依頼を受け、購入実績を水増しする専門業者が行ったと考えられます。

なぜ種が選ばれたのかという疑問が残りますが、郵送費が安く済むよう小さくて軽い植物の種がターゲットとなったのです。

今回の事件で最も懸念されるのが、こうした水増し業者が世界各国不特定多数の人々の住所や氏名など個人情報を持っていたということです。

ネットショップなどで極端に価格の安い商品を購入した場合、ショップの中には購入者の個人情報をリスト化し闇市場に販売する者もいるのです。今回、水増し業者もこうした個人情報リストを闇市場で入手していた可能性があるのです。ネットショップでの買い物にはぜひ気を付けてほしいと思います。