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中国の同人誌、内容が過激だと即逮捕?

中国人に大人気のアニメの一つに《哆啦A梦(ドラえもん)》があります。2015年に公開された映画【STAND BY ME ドラえもん】は中国でも同時公開され、興行収入はなんと100億円を記録、日本の83億円を大きく上回る成果を収めました。中国でドラえもんの放映が開始された91年以降、ドラえもんは中国でも大ヒットを続け、現在に至るまで国民的アニメとなっているのです。


そんなドラえもんを巡り、中国で今、ある同人誌作品に非難の声が上がっています。中国のネット上に先日、《哆啦AV梦(ドラAVもん)》という同人誌が公開されたのですが、そこには登場するキャラクターの性行為などが描かれていたのです。このため中国国内でもネットユーザーから「ドラえもんを汚すな」「子供に悪影響を及ぼす」など多くの批判のコメントが寄せられ、この同人誌を発表した人物がSNSで謝罪する事態となりました。


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《今回の同人誌》


今回発表された同人誌ですが、今後、作者には逮捕などの厳しい処分が科せられる可能性も指摘されています。中国では2018年に、日本では既に一ジャンルとなった「ボーイズラブ」をテーマに小説を書いていた女性作家が、中国当局に逮捕される事件が起きました。中国当局は、ボーイズラブ小説について、「わいせつ物を広めた」として「わいせつ物伝播罪」で逮捕、女性作家にはなんと懲役10年という非常に重い刑が下ったのです。


日中間の若者の間ではサブカル文化、特にアニメ作品を通じた交流が近年急速に増加しており、コミックマーケットでも多くの中国人が参加し、同人誌を販売する姿も数多く見られるようになっています。

 

https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=SHAP_n_MqYI

 

同人誌の中には過激な内容なものも多くありますが、万が一中国に持ち込んだ場合、日本とわいせつに関する基準が異なることから、摘発の対象となることもあることを知っておいてほしいと思います。