米ノーステキサス大学、中国人留学生の排除を決定
地元メディアによると、同大学は公費留学制度を利用し留学にきている15名の中国人留学生に対し、1ヶ月以内にアメリカから離れるよう命じたといいます。これまでアメリカ政府やFBI(連邦捜査局)は、中国人留学生や研究員の一部がスパイとして潜り込んだアメリカの大学でテクノロジー技術などを盗み、中国当局へ不正に渡していると指摘してきました。今回のノーステキサス大学の措置は、そうした主張をしてきたアメリカ政府の意向に沿ったものだと考えられています。
《学校から出る中国人留学生や研究員たち》
しかし、ノーステキサス大学は今回の措置に至った具体的な理由などは明らかにしておらず、米国内の中国人社会では波紋が広がっています。アメリカ国内には、今回の措置が勉学の自由に反するものであり、人権侵害だと指摘する声も多く、現在、署名活動も行われています。
中国外交部も9月1日に行われた定例記者会見の場で「中米の国交樹立から41年間、中米は友好的な学術交流を行ってきた。今回の報道が事実なら、中米間の人的、文化的交流が断たれることになる。アメリカは両国民の交流の重要性を冷静に理解するべきだ」と、アメリカに対話を呼び掛けました。