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中国で間もなく大型連休突入、懸念される感染拡大

現在も世界で猛威を振るっている新型コロナウイルス。中国では一日当たりの新規感染者数が一桁~二桁となっており、政府は封じ込めに成功したとこをアピールしています。こうした中、中国では間もなく8日間の連休に突入することもあり、感染拡大への懸念が広がっています。

《毎年、国慶節の連休では観光地に人が殺到するが今年は果たして……》

 
中国は10月1日より、建国記念日である国慶節、さらに中秋節という2つの連休が重なり8日間の大型連休となります。今年の中国は、大型連休だった2月の春節期間中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で各地域で都市封鎖が行われ、市民たちは外出を禁止されてきました。その後、部分的に外出規制は解除され、間もなく始まる大型連休は実質的に中国国民にとって今年初めての連休とも言えるでしょう。
 
中国国家旅游局は、この連休期間中に国内旅行をする中国人の数は5.5億人に上ることを発表しました。本来であれば、海外旅行に行くはずだった市民たちも国内旅行に変更したことで国内旅行者数も相対的に増加しているのです。
 
国内の列車運行を管轄している中国国家鉄路集団によれば、連休期間中に列車の予約をしている人の数は1300万人を超えており、今後利用者数は億単位にまで増加すると予想しています。さらに、中国では空の便や鉄道に加え、国内経済の活性化を目的に高速道路の通行無料化措置を行っているため、自動車での旅行者数も例年より増加することが考えられています。
 
中国各地の観光地では混雑が予想される一方、観光施設などでは予約制を導入したり、体温検査を行うAIロボットを活用し、感染拡大を防止し密にならないような取り組みが採られることとなります。5億人が一斉に移動する今回の大型連休。満を持しての感染拡大予防策が成功するのか、注目が集まっています。