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中国で再び日本街が出現!日本が好きでたまらない中国人

少し前、中国広東省仏山市の街中に突如、日本の歌舞伎町を再現した通りが出現し話題となりました。“一番街”と呼ばれるこの通りには、煌びやかな電飾が使用され、日本食レストランはもちろん、人気アニメを使った看板などが並び、中国国内ではちょっとした人気観光スポットとなっていました。
 



ところが、若者のインスタ映えスポットとなっていたこの一番街、今月始めに突然閉鎖されてしまいました。中国当局は、閉鎖の理由を「アニメ作品を無断使用しており、著作権を侵害していたため」と説明していますが、実際には当局が、中国国内で行っている愛国教育と相反する状況を問題視したためと見られています。
 
そんな中、今度は上海からほど近い江蘇省蘇州市に新たな日本街が出現しました。ウェイボー(中国版Twitter)にもその写真が投稿されるなど蘇州市高新区の淮海街に出現した“日本街”は賛否両論の議論を呼んでいます。
 
中国メディアによると、このエリアの建物は日本風の建築様式で、日本語の看板や提灯などが和風の雰囲気を引き立てているといいます。そして今、この日本街で着物や和服を着て写真を撮りSNS上に投稿する若者が増えているのです。
 


 
 
 
ネット上などでは「かつて中国を侵略した日本の街を中国で再現することに何の意味があるのか」、「蘇州市の近くには日本兵が中国人を大量に虐殺した南京がある。そんな歴史を中国人は忘れてはならない」など、歴史問題を提起し批判する声も多く寄せられてますが、そんな中でも、この蘇州市の日本街には連日多くの若者が訪れています。
 
日本と韓国の間にも、政治問題や歴史問題を抜きに、互いの音楽や映画、ドラマや文化を楽しむ若者たちが数多くいます。尖閣諸島を巡る対立や歴史問題によって、友好的とは言えない関係にある日中両国ですが、そんな中でも日本文化を愛して止まない未来志向の中国の若者がたくさんいることに、将来への希望を感じる人は少なくないのではないでしょうか?