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女子トイレはなぜ長蛇の列?中国企業が対策へ

高速道路のサービスエリアや登山口などに行くと、必ずと言っていいほど女子トイレの前には長い列が出来ていますが、女性誌のアンケート調査によると、どうやら女子トイレの中では、本来の用途である用を足す以外に「身だしなみを整える」、「髪型を整える」、「メイクを直す」、「着替える」などが行われているようです。
 

 
実は中国でも、女子トイレには行列ができがちで、その解決策が度々議論されてきました。そんな中、ある中国企業が、タイマー機能のあるトイレを社内に設置し話題を呼んでいます。ショート動画サービスなどを提供しているこの企業は、トイレの使用時間がタイマー表示されるよう、トイレの上部にLEDディスプレイを取り付けたのです。
 
 
 
中国メディアがその理由を「トイレ休憩を理由に仕事をサボる従業員が多いためだろう」と予想している同企業のトイレの行列対策。ただ、ネットユーザーからは「うちの会社にもトイレ休憩を理由に30分も個室に閉じこもって仕事をサボる社員がおり、他の社員に悪影響を与えている」、「会社の同僚は遅刻はしないが、タバコやトイレ休憩ばかりしている。タイマー表示されれば、トイレの使用時間が一目瞭然なので、今回の機器設置は良い対策だと思う」といったコメントが寄せられるなど、概ね好意的に受け止められているようです。
 
最近ではトイレでスマホを使用する人が増えたことから、個室トイレの利用時間はさらに長時間化しています。このため、日本ではトイレの混雑を解消すべく、個室トイレにブザーなどを設置する企業もあるといいます。ただ、このブザーの存在が結果的に譲り合いの精神を生み、ブザーを利用せずとも利用時間が短縮した、という思わぬメリットもあったようです。
 
現在、トイレの増設や衛生環境の向上を目標に全国各地で「トイレ革命」を推し進めている中国。ただ、上述したハード面だけでなく、今回のような、利用者のマナーといったソフト面も改革が必要なのかもしれません。