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イギリス人外交官が中国人の命を救う

このところ各国の外交官による不祥事が相次いで報告されています。ニュージーランドでは、現地でセクハラ行為を行った韓国人外交官の引き渡しを求め、ニュージーランド政府が韓国政府に要請をしています。また、日本では外交官専用車を利用している一部の国の外交官で駐車違反の罰金を踏み倒すなどの行為が報じられるなど、外交官に対する印象は悪化しているのではないでしょうか。
 
こうした中、中国重慶市ではイギリス人外交官が現地の女性の命を救う働きをしたとして大きな話題となっています。
 
中国メディアによると今月14日、重慶市内の川に中国人の若い女性が足を滑らせ転落する事故があったと報じています。この時、偶然近くにいたのが重慶でイギリス領事館総領事を務めるスティーブン・エリソン氏(61)でした。
 
周囲の目撃者によると転落した女性は泳ぐことができず、徐々に力を失い仰向けの危険な状態で水面に浮かんでいる様子だったといいます。周囲の人々が大声で救助を要請する中、スティーブン氏は川に飛び込み女性の救助に向かいました。スティーブン氏は投げ込まれた浮き輪を伝い、女性を川岸まで引き上げました。すぐに蘇生措置が行われてると、女性は意識を取り戻し呼吸も再開したのです。
 
ティーブン氏は運動神経に長けており、昨年開催された北京市のマラソン大会では年齢別の部門で優勝を飾るなど日頃からスポーツに勤しんでいたのです。スティーブン氏が救助を行った川は水深が深く、周囲にいた人々は、誰一人救助を行うことが出来なかったのです。偶然この現場に遭遇したスティーブン氏によって女性は救助されたのです。
 
ティーブン氏の今回の行動は、近年政治的緊張が高まっている英中関係の中で心温まる話として伝えられていくことでしょう。