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中国で“インフルエンザ+コロナウイルス”の同時感染か

中国政府の公式発表では、このところ中国国内の新規新型コロナウイルス感染者数は一桁〜二桁に抑えられています。しかし実際には、無症状患者なども多数存在していると指摘されており、発表の人数より感染者数は多いと見られています。そんな中、中国ではコロナウイルスとインフルエンザの同時感染への警戒感が高まっているようです。
 
中国国家衛生健康委員会のトップで、これまで中国国内の新型コロナウイルスの対応を指揮してきた鍾南山 (しょう なんざん)医師は、今月27日に行われた新型コロナウイルス対策関連の会議で、中国国内ですでにインフルエンザと新型コロナウイルスに同時感染している患者が確認されていることを明らかにしました。
 


鍾南山 (しょう なんざん)医師 によると、中国国内ではすでに、新型コロナウイルスと、主に冬場に流行し、重度の肺炎などを発症しやすいA型インフルエンザ(H1-H3)に同時罹患した患者が4例報告されており、今後この冬の時期に、同時感染症例が急増する可能性があるといいます。
 
こうした事態を避けるため、鍾南山医師は各地域でのPCR検査や、N95型マスク着用の徹底を呼びかけています。
 
さらに鍾南山医師は、今も一部の人々が盲信している自然免疫について、非科学的且つ非現実的であり、最善の対策はワクチンによるウイルスコントロールであると注意を呼びかけています。
 
中国はアメリカと競うように、官民挙げて新型コロナウイルスワクチンの開発に取り組んできました。米ファイザー製薬が12月中旬からワクチンを販売する見通しであることが報じられると、中国も同時期にワクチンの販売開始を発表しています。
 
 
 
日本でも毎年この時期になるとインフルエンザ患者が増加してきます。インフルエンザとコロナウイルスの同時感染という最悪の事態を避けるためにも、一人一人がマスクや手洗いなどを徹底し、自覚ある行動を取るようにすべきでしょう。