ネパール議会、突然の解散発表。背景に中国の影響力拡大か
中国と国境を接し、その影響を受け始めているネパールで異変が起こっています。昨日20日、ネパールのバンダリ(Bidya Devi Bhandari)大統領が突如、参議院を解散し、来年4月30日と5月10日、総選挙を実施すると発表したのです。
《バンダリ大統領》
さらに、報道によると、共産党内の権力争いを巡っては、中国の介入もあったといいます。在ネパール中国大使は今年4月から5月にかけ、ネパール共産党の幹部たちと面会しており、「オリ(K.P. Sharma Oli)首相が中国大使に対し、ネパール政治への介入を行わないよう伝えていました」(香港メディア)。記事では、中国大使が共産党毛沢東主義派のダハル氏を支援しようとしていたと伝えています。
《中国大使(左)とオリ首相》
中国にとって、国境を接するネパールは、一帯一路構想を語る上で非常に重要な要所となる国であり、チベット自治区からインドに亡命するルートにもなっています。このため、経済的にも政治的にも影響力を強めたいという思惑があるのです。
先日撮影したネパール関係の動画です!ぜひご覧ください。