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中国で親子3人が無理心中、ビットコインの下落が原因か

仮想通貨・ビットコインの価格が急上昇し、今月17日には236万4300円まで上昇、3年ぶりの高値を記録しました。新型コロナウイルスが各国で猛威を振るう中、金や仮想通貨に投資する投資家が増加しているのです。
 
こうした中、中国では今年6月、ビットコインを巡り、ある一家が悲惨な最期を迎えました。
 
事件は6月18日、中国大連市の海上に架けられた海峡大橋で起こりました。この日、若い夫婦が3歳の子供と橋から身を投げ、無理心中したのです。現場に駆け付けた捜索隊が海中から父親を救助しましたが、母親と3歳の子供が発見されることはありませんでした。
 

 
 
警察が救助された夫から事情を聞いたところ、「大学を卒業後、個人で金融投資をして生計を立てていた。ビットコインで多額の儲けを出していたが、その後ビットコインの価値が急落、2000万元(約3億円)の借金を背負ってしまったため、家族みんなで死のうと思った」と、身勝手な犯行動機を供述しています。
 
男は犯行当日の朝、自宅で3歳の娘の首を刃物で刺し、失血死させると、遺体を海峡大橋まで運び、妻と娘の遺体とともに橋から飛び降りたのです。
 
今月16日、大連市検察局は男を殺人罪で起訴すると発表。男は娘を故意に殺害したことも、妻の死亡の原因が自身にあることも認め、自ら厳罰を望んでいると報じられています。
 
新型コロナウイルスの感染拡大後、日本でも自殺や心中の件数が増加しており、行政による相談窓口の設置や支援策が急務となっていますが、経済的支援が殆どなかった中国では、こうした事件を防止するためにも、より手厚い支援が期待されるところです。