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華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟氏、中国帰国へ向け協議か

日本ではすでに全く報じられることがなくなりましたが、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕、拘留された事件に進展がありました。
 


 
 
 
 
米メディア・ウォールストリートジャーナルの今月3日の報道で、アメリカ司法省が孟晩舟CFOの帰国を検討していることが分かったのです。複数の関係者によると、米司法省は孟晩舟CFOに対し、現在嫌疑をかけられている罪状を全て認めれば中国への帰国を許可する、という事実上の司法取引が行われていると見られています(DPA)。
 
一方、孟晩舟CFOは如何なる違法行為も行っていないとして、この提案を拒否する構えを見せているようです。彼女のこうした姿勢の裏には、アメリカがバイデン政権になれば本件に対して融和的な対応がとられるのではないかという期待があります。
 
今回の出来事について、中国政府は外交部(外務省に相当)の記者会見を通じて声明を発表しており、「真実は十分に証明されている。アメリカは孟晩舟氏の事件を政治問題化させているのだ。アメリカは進化を遂げている中国のテクノロジーに危機感を感じ、関連企業の発展を妨害しようとしている。カナダはアメリカの共犯者となった責任から逃れることは出来ない」と、アメリカとカナダ政府を痛烈に批判しました。
 
来年1月20日にはバイデン氏が正式に大統領に就任します。中国政府はバイデン氏に対し、「トランプ大統領と比べ予測がしやすく、対中政策は融和的になるのではないか」と期待を寄せています。米中関係の変化は今後日本にも大きな影響を与えていくことになるでしょう。日本もバイデン氏の対中政策に注目していかねばなりません