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中国でまたしても子供の健康被害、子供用保湿クリームに混入したホルモン成分

中国ではこれまで、食品や生活用品が原因で子供に健康被害が出るという事件が頻発してきました。2008年にはメラミンが混入した粉ミルクで乳児6人が死亡、30人に健康被害が生じ、関係者2名が死刑判決となる事件が発生し、世界的にも大きく報じられました。
 
その後も、食品に混入した成長促進剤によって子供が性早熟症となるなど、幼い子供が被害に遭う事件が度重なり起きていた中国。今度は、福建省漳州市で子供用保湿クリームによる健康被害が起きていたことが明らかになりました。
 
《頭部が巨大化した乳児(東網新聞より)》

地元メディアは、同市に暮らす夫婦が生後3ヶ月の娘に「歐艾嬰童健康護理用品有限公司」という企業の子供用保湿クリームを使用したところ、しばらくして娘の全身に体毛が生え、頭部が巨大化するという異常な症状が起きたと報じています。
 


 
生後3ヶ月の女児は体重も急激に重くなり、平均体重を大きく上回る10キロ前後まで増加。頭部の巨大化とともに両頬も大きく膨れ上がり、石のように硬化するなどの症状も発症していました。
 
 
 
 
女児の担当医によると、母親の母乳の成分などには異常は見られなかったものの、日常的に使用していた子供用保湿クリームの成分を鑑定したところ、副腎皮質ホルモンの一つである糖質コルチコイドが大量に含まれていたことが判明したといいます。ホルモンが過剰分泌されたり、過剰摂取したりすると、人体には体重の増加、多毛、顔の膨らみなどの症状が出てきますが、今回の女児の症状はまさにこれらに当てはまるものです。同市の病院はすでに4名の児童に同様の症状が出ていることを把握しており、地元当局は製品の製造元に対し、販売停止を命じるとともに、立ち入り調査を行っています。
 
何度も繰り返される中国での子供の健康被害。これ以上、幼い子供たちが被害に遭わないようにするためにも、当局による徹底的な調査と関係者への厳格な処罰が求められています。