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中国の航空機内でマスク未着用の乗客が大騒ぎ、刑事事件の可能性も

昨年9月、格安航空機に搭乗した男性がマスクの着用や座席移動の要請を頑なに拒み、航空機の大幅な遅延を引き起こした事件は皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか。メディアでも大きく報じられましたが、これがもし中国だったら、一体どうなるのでしょうか。
 
このほど中国で、中国国際航空を利用した複数の乗客がマスクを着用せず機内で大騒ぎするという事件が発生しました。
 
それは今月8日、中国深セン成都間を結ぶCA4338(中国国際航空)の機内で発生しました。現地メディアが公開した機内の映像を見てみると、飛行中の機内で複数の男女が機内規定を無視し、マスクを外して大声で歌ったり、踊ったりする様子が確認できます。
 
 



 
記事によると、マスクを外し機内で騒いでいた人々はいずれも、翌日成都で開催された自動車メーカーの新車発表会に参加する予定だったといいます。航空会社は今回の事件について、詳しい状況を調査するとしていますが、公共の場でマスクを着用しなかった乗客については、今後当局による捜査が行われるとみられ、逮捕者が出る可能性も指摘されています。
 
また、感染拡大が深刻となっている河北省石家庄市では、高齢者の男性がPCR検査を拒否、検査員に石を投げつけ、ツバを吐く、という出来事があり、地元メディアに大きく報じられました。このように中国では、感染拡大防止に非協力的な人々の対応に企業や医療関係者が苦慮している実態が浮き彫りとなっています。
 
ただ、中国ではマスクの未着用や、故意に他者へコロナウイルスを感染させることが社会の秩序を乱す行為として刑事事件の対象となり、有期刑や最高で死刑という厳しい判決が下されることもあります。或いは近い将来、マスクの未着用により死刑判決を下される、なんていうことも現実に起きるのかもしれません。