周来友ブログ

周来友オフィシャルブログ

中国で肛門によるコロナ検査が開始、一部外国人との間で大使館を巻き込むトラブルも

日本では新型コロナウイルスのワクチン接種が第第的に開始されるまでまだ時間がかかりそうですが、PCR検査については、病院や検査センターなどでも対応が開始され、有料ではありますが誰でも検査が受けられる体制が整ってきました。実は中国ではこの新型コロナウイルスの検査方法を巡り、訪中外国人などから大きな反発の声が寄せられ、中には現地大使館に助けを求めるという出来事も報告されています。
 
中国では間もなく始まる春節を前に、より正確なコロナ検査を実施するため、中国では1月から「喉と肛門」の2箇所に対する検査を開始したのです。
実はこの検査方法、自国民だけでなく中国を訪れる外国人も対象となっていることをご存知でしょうか。中国ではこの検査方法の実施について大々的な通達を行っていなかったため、訪中外国人の中には中国の空港に到着し初めてこの検査方法での陽性検査を行うことを知るという人が後を絶たないのです。
 
今月、韓国から北京にやってきた韓国人訪中者は隔離先の北京市内のホテルで肛門から検査用の検体を採取することを初めて知らされ、現地の韓国大使館に助けを求めるという出来事も起こっているのです。
 
中国現地メディアによると、検査当局の話として肛門に綿棒を挿し検体を採取する方法について、年齢や性別など例外を問わず全員に実施されるものである語っており、今回の韓国人も最終的にこの検査方法に応じたと伝えています。
なぜ中国は便による陽性検査を開始したのでしょうか。中国首都医科大学附属北京佑安病院の専門医師によるとその理由について、「喉から検体を採取した場合、軽症感染者の場合、感染から2〜3日ほどで喉からウイルスが減少を始め検体の採取が難しくなるのに比べ、コロナウイルスは便や肛門に比較的長時間持続して存在することが分かっている」と説明しています。
 
日本では検便などの習慣もあり、こうした検査方法を受けいれることができるかもしれませんが、国によっては習慣や宗教上の理由から、拒否反応を示す人も多くいることでしょう。例外を問わず肛門による陽性検査を行う中国。これから中国を訪れる予定のある人はちょっとした心の準備が必要かもしれませんね。