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人造肉月餅が中国で発売開始!気になる原料とその味は?

今月14日、中国は中秋節を迎えます。中華圏では中秋節に月餅と呼ばれる中華菓子を食べながら家族で過ごすことが伝統となっており、この時期になると、日本のお中元のような形で友人や取引先などに月餅を送る習慣もみられます。そのため、この中秋節はまさに月餅商戦の山場。市場規模は2500億円になるとも言われています。


そんな月餅ですが、毎年、偽ブランドの商品や、期限切れの材料を使用した商品などが出回ることでも有名です。その摘発ニュースも度々取り上げられ世間の耳目を集めていますが、今年注目を集めているのは“人造肉月餅”でしょう。

 

今月6日、中国国内のECサイトで「人工肉を原料に使った月餅」の販売がスタートしたと中国メディアが報じました。気になる原料ですが、使用されているのは主に大豆とエンドウ豆などの植物性タンパク質。それを加工し、肉のような味や食感を再現しているといいます。


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《色合いも本物の肉に近づけている》

 

すでにアメリカでは2013年から流通している人工肉は、今後市場規模が拡大していくと見られ、中国でも研究が進められてきました。さらに昨年8月、中国ではアフリカ豚コレラの感染が見つかり、豚肉の生産量が激減。豚肉の価格が世界的に高騰する事態にまで発展していました。こうした背景もあり、中国は人工肉の開発を加速させていたのです。


中国のネット上には、この人造肉月餅を食べた消費者から感想が寄せられており、「本物の肉の味に近い。しかも油っぽくなく、ヘルシーで良い」と評価する意見がある一方、「味が単調で食感も悪い」といった率直な意見もありました。


この人造肉月餅と同じように、日本でも肉の代わりに、おからや豆腐を使ったハンバーグなどアイデアヘルシー料理が次々と誕生しています。中国でもこの話題の「人造肉」や「人工肉」が、もっと受け入れられやすい名称になれば、消費者からの受けも、もう少し良くなると思うのですが・・・。