香港人気菓子店が香港デモ支持で経済報復か

香港で行われている大規模デモは今月で発生から3ヶ月を迎えようとしています。当初は平和的なデモということで始まりましたが、最近では香港当局も市民の間でも、暴力的な行為が目立つようになっており、いつ武力衝突が生じてもおかしくないという状況になっています。

こうした中、これまで香港デモ隊を支持する動きを見せていた企業に対して、経済制裁か行われたことをメディアが報じています。

中華圏では間もなく中秋節（月見）の時期を迎えます。中華圏では、月餅と呼ばれる菓子を食べながら過ごすことが一般的なのですが、香港大手の月餅メーカーが不買運動の対象となっているのです。

香港メディアによると、菓子メーカー大手の“大班月餅”は、同社創業者の息子が今回香港で発生した大規模デモを支援する内容のコメントをSNSで発表したため、中国のネット購入サイトなどから、ストアページが削除されるという報復に遭っていることを報じています。

《タオバオからはストアページが削除されている》

現在までにこの企業の月餅のストアページは、タオバオや京比東などの大手ECサイトからも削除されており、先行きが全く見えない状況となっています。企業側はすでに、公式サイトで創業者息子の発言と企業側の発言は一致していないという声明を発表しておりますが、今現在もストアページは復旧していません。

《企業側が発表した謝罪文》

1984年から営業をスタートした同店は、香港で人気月餅店としてチェーン展開を果たしました。日本人観光客からも人気な同店は、SNSでの一言でまさかの営業危機に陥っているのです。今後もネットでの販売の見通しの立たない同店、果たして今後どうなってしまうのでしょうか。