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同性婚が合法となった台湾で大規模パレード

台湾では今年5月、アジアでは初となる同性婚が合法化され、同性間の婚姻が法的に認められるようになりました。5月24日には婚姻届の受理が正式にスタートし、これまでおよそ2000組の同性カップルが婚姻届を提出しています。
 
そんな中、台湾台北市で昨日、17回目の“LGBTパレード”が行われました。世界中からLGBTの人々集まり、およそ20万人が参加。イベント会場となった5.5キロの区間は仮装した人々で熱気に包まれました。
 


 
 
今回のパレードを主催した代表者はメディアの取材に対し、「法的には同性婚が認められたものの、人権の面では平等な扱いを受けているとは言い難い。今回のパレードで、こうした同性愛者が世の中にはたくさんおり、同じく社会の一員であることを分かってほしい。今後は企業における同性愛者の地位向上を目指し、同性愛者でも結婚休暇や産休などを取得できるようになってほしい」と、語っています。
 
台湾では法的に同性婚が認められる一方で、同性愛者に対する偏見も少なくありません。また、一般企業においては、同性婚の社員に対する受け入れ態勢が整っていないなどの課題も多く残されています。そのため、台湾の同性愛者の中には、社会的に不利な立場に追い込まれることを危惧し、結婚したくても踏み切れない人たちが大勢います。
 
今回のパレードでは、そうした状況を受け、就業法を始めとする法の改正の必要性などを訴える場面も見られました。法的に同性婚が認められた台湾。ただ、LGBTに対する社会全体の理解という一番大きな課題は、まだ道半ばと言えるでしょう。