中国の病院で信じられない事件が、問われる医療従事者のモラル

中国で今年6月、オークションサイトに自分の夫を出品するという信じられない出来事がありました。女性は、送料込みの1元（約16円）で自分の夫をオークションに出品。夫婦喧嘩で腹を立てての行動だったといいます。そして今回、再び信じられないようなものがオークションサイトに出品されたと中国メディアが報じました。

今月27日、シンガポールの人気歌手・林俊傑が中国江蘇省でツアー中に体調を崩し、ライブ会場近くの病院に入院することになったのですが、なんとこの病院の看護師たちが有名人だということで何度も彼の病室を訪れた挙句、林俊傑が使用した点滴の針や、ベッドなどの備品を2万元（約30万円）でオークションサイトに出品したのです。

 

今回の出来事を受け、林俊傑の所属事務所は声明を発表し「プライバシーが守られるべき病院でこうした出来事が起こったに憤りを覚える」と、強く病院側を非難しました。

これに対し病院側は「事件に関わった看護師はすでに職務停止とし、ネットオークションに出品された、本来医療廃棄物として処理べきものは病院側で適切に処理した」としています。

医療従事者による信じがたい行為。中国のネット上では今回の事件が起きた病院や関わった看護師に対するバッシングが相次いでおり、騒動の収束にはまだ時間がかかりそうです。