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中国の小学生に人気のお菓子、まるで覚せい剤の吸入?

日本でも以前話題となった子供向けの危険なおもちゃ。2017年に話題となったのは「つまようじボウガン」と呼ばれるプラスチック製の小さな弓矢型のおもちゃです。つまようじをセットして発射すると数十メートル先まで飛び、威力も強いことから、当時からその危険性が話題となっていましたが、実際子供が失明する事件が起きたことから、当局によって規制される事態となりました。
 
そして今回、中国で新たに話題となっているのが子供向けの“危険なお菓子”です。危険なお菓子と聞くと、何か人体に悪影響のある成分でも入っていたのかと想像するかもしませんが、成分などは全く問題ありません。問題はそのお菓子の食べ方にあったのです。
 
問題となっているのは“干吃奶味棒”という乳製品の子供向けお菓子なのですが、この商品は筒に入った粉ミルクを紙の上に出し、それを子供がストローで吸うというもの。しかしこの光景、どこかで見たことはないでしょうか。そう、覚せい剤を吸っている光景を彷彿とさせるのです。
 
《粉ミルクとは言え子供が白い粉を吸っている光景は見たくない》
 
中国メディアによると、山東省済南市の小学校では、3年生たちが薬物中毒者が出てくる映画のシーンを真似すべく、このお菓子を食べていたと言います。
 
ネットユーザーや子供を持つ保護者からは、こうしたお菓子は「覚せい剤などの違法薬物と子供の距離を縮め、子供に違法薬物が身近な存在であると感じさせてしまうのではないか」と危惧する声も多く寄せられています。実際、済南市の食品薬品監督管理総局もこのお菓子について、調査を行うとしています。
 
つまようじボウガンを初め、微弱な電流を身体に流すおもちゃや子供向けの爆竹など、物理的に危険なおもちゃが数多く溢れている中国ですが、今度はお菓子の分野にまで心配の種が広がってしまいそうです。