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中国で連続誘拐の逃亡女性、目撃情報相次ぐ

以前このブログでもご紹介しましたが、中国では児童誘拐が深刻な社会問題となっています。人身売買目的で年間20万人もの子供が誘拐されているのです。1日換算でその数は500人以上。この数を少しでも減らすべく、中国政府は全国各地に監視カメラの設置を進めており、現在その数は2億台を超えました。
 
こうした中、指名手配されていた誘拐犯の女性が相次いで目撃され、大きな話題となっています。発端は以下のネットの書き込みでした。
 
広東省仏山市に、指名手配されている誘拐犯の女が現れた。女が持っていた袋の中にはお菓子が大量に入っている。子供をおびき寄せるためのものかもしれない。付近の保護者は気を付けて」
 
この投稿がネット上で拡散されるや、同じ広東省内で多数の目撃情報が寄せられました。地元テレビ局も今月13日、女性の最新の指名手配写真を使って注意を呼び掛けたため、同地域では子を持つ親らの間で緊張感が高まっています。
 
《指名手配の容疑者とされる女性》
 
今回中国で報じられたこの指名手配の女は、「梅おばさん」と呼ばれている女性で、これまで中国で発生した少なくとも9件の児童誘拐事件の実行犯と見られています。中国当局も2017年6月から指名手配犯として情報公開をし、捜査を行ってきました。
 
彼女の仲間複数はすでに逮捕され、死刑判決も下っていますが、この女だけは今も逃亡を続けています。誘拐された児童が見つかる可能性はほとんどなく、確率はわずか0.1%という中国。早期逮捕されることを願うばかりです。