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大規模洪水が深刻な中国、野生食文化に当局が警鐘

中国ではここ数年、新たなB級グルメとしてザリガニが人気を博しており、その市場規模は3兆円とも言われています。すっかり国民食となったザリガニですか、中国当局はそんなザリガニブームに警鐘を鳴らしています。

 

中国江蘇省疾病対策センターによると、現在中国内陸部を中心に深刻化している洪水の影響で、長江付近の池や河川ではザリガニが大量出現しています。


先日もお伝えしたように、中国各地の川で、地元住民が釣り竿や網を手に上流から流れ付いた魚などを採る姿が目立つようになってきました。その中に含まれているのがザリガニです。


こうしてザリガニを食用として捕獲する人が増えてきたことを受け、同センターは、野生のザリガニを大量に捕獲している住民に対し、「野生のザリガニを食した場合、横紋筋融解症を引き起こす可能性がある」と注意を呼び掛けています。


横紋筋融解症とは、身体の筋肉細胞が溶けてしまう病気で、ザリガニから排出される毒素を摂取することで引き起こされる可能性があると指摘されています。


また、野生のザリガニを加熱処理が不十分な状態で食べると、肺吸虫という寄生中が肺に寄生する危険性もあり、実際中国では、野生のザリガニを食した人が、横紋筋融解症になったり、肺に大量の寄生中が寄生したケースが報告されています。


新型コロナウイルスの発生当初、その原因がコウモリなどの野生動物にあると報じられ、世界的に中国の食文化に批判が集まりました。今回の大規模洪水を巡っても、中国の食文化が非難の対象となるかもしれません。