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イギリスでコンテナから39人の遺体が!19年前にも

イギリス国営メディアBBCは今月23日、英エセックスのトラックの冷凍用貨物コンテナで39人が凍死しているのが見つかったと報じました。

 

地元当局はこのトラックを運転してい北アイルランド出身の男を逮捕し、遺体の身元について捜査を進めています。記事によると、コンテナから見つかった遺体のうち38人は成人で、1人は10代である可能性が高いと言います。

 

《逮捕された運転手の男》

 

そんな中、中国国営メディア・環球時報は、この39人の遺体の中に中国人が含まれていると報じました。コンテナトラックが発見されたホーリーヘッドでは、イギリスとアイルランドを結ぶフェリーが運行されているため、中国人がアイルランドを経由しイギリスに密入国しようとしていた可能性が高いとみられます。

 

過去にも今回と類似する事件が起きています。2000年6月18日、イギリスのドーバー港に到着したトラックのコンテナから、中国人58人の遺体が発見されたのです。遺体で見つかった中国人は全員、福建省出身で、密入国を生業とする地元マフィアの手引きによってイギリスに密入国を図りました。

 

80年代後半から2000年にかけ、多くの中国人が経済的貧しさから、密入国という手段で日本やヨーロッパ、アメリカなどに渡っていきました。この10年ほどで経済が急成長を遂げ、GDP世界2位の経済大国となった中国ですが、今もこうした密入国者が存在しているということは、経済格差の広がりがかなり深刻な状況にあることを物語っているのかもしれません。