首里城の火災、中国でもトップニュースに。その訳とは
10月31日未明、世界文化遺産にも指定されている沖縄のシンボル、首里城が正殿から出火し、同日午前11時ごろようやく鎮火されました。この首里城の火災ですが、中国の国営メディア、人民日報に加え、台湾、香港の大手メディアなどでも大きく報じられ、中華圏全体で大きな関心を集めています。
沖縄に観光に行ったことがある方はご存知かもしれませんが、沖縄には世界各国から多くの人々が観光に訪れています。昨年2018年には国内外合わせて約1000万人(外国人は300万人)の観光客が訪れましたが、外国人だけに着目すると台湾が最も多く92万人。中国本土からの観光客も70万人と中華圏からの観光客が突出して多いことが分かります。
そんな沖縄に中華圏の人々が親しみを感じる理由の一つに“文化の類似性”が挙げられるでしょう。今から約600年前の明王朝時代、社会の混乱から多くの中国人が東南アジアなどに移民として移り住んだと言われています。特に沿岸部だった福建や広東からは多くの中国人が海を渡りました。
《福州園》