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中国でまたしても道路陥没、原因は水道管の寿命か

数日前にこのブログでもお伝えした通り、昨年12月1日、中国広州市で道路が突然38メートルにわたり陥没する事故が発生し、トラック1台の他、電動スクーターが陥没した穴に転落。数日前になって1名の遺体が収容されました。

 

そんな事故からおよそ1か月後の昨日13日、青海省西寧市で再び道路が陥没。停車中の公営バスが穴に転落し、6名が死亡、16名が重軽傷を負う事故が発生しました。事故が発生したのは、停留所に停車していたバスが発車しようとした直後で、立て続けに2回度、道路が陥没したと言います。一回目でバスの進行方向の道路が5メートルほど陥没し、バスの前方半分が穴に突っ込んでしまいました。映像からは、異常を感じたバスの乗客数名が車外に飛び出してくる様子が確認できます。そして、一回目の陥没から10秒ほど後、今度は歩道の方に陥没が広がり、歩道の標識などを巻き込みながらバスの全体を徐々に飲み込んでいきました。陥没でできた穴からは炎が上がり、白い煙が上っています。


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事故原因は現在、当局が調査中ですが、中国では特にこの数年、歩道の陥没事故が相次いで発生しており、多くの死亡者やケガ人を出す事態となっています。昨年12月21日、中国広西チワン族自治区の南寧市では、歩道が陥没し、歩行者の男性3人が転落しケガを負う事故が発生。さらに昨年12月12日には福建省アモイ市でも道路が陥没、自動車2台が巻き込まれました。


そのmkm中国の道路陥没事件は、その多くが「水道管の破裂によって地盤が弱くなってしまうため、陥没してしまう」ことが原因が起きているようです。中国国内では1978年、改革開放政策開始と同時に、中国全土で上下水道管の整備が始まりました。しかし、水道管の寿命は通常40年と言われており、今中国の水道管はまさにその寿命を終えつつあるのです。


日本同様、中国でも水道管工事などは行われていますが、国土が広大なあまり、今に至るまで工事が間に合っていないという現実があるのです。今後、水道管の腐食が原因となる道路の陥没は更に増えていくことになるでしょう。