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香港科技大学で中国人学生と香港人学生の衝突

未だ収束の兆しが見えない香港の大規模デモ。これまでは“デモ隊VS香港警察”という構図で激しい衝突が繰り返されていましたが、今、香港の大学では、大陸出身の中国人学生と地元香港の学生との間でも衝突が頻発しているようです。

 

《香港科学技術大学》

 

今月6日、香港科技大学香港人の学生により中国人学生への“私刑”が行われました。地元香港メディアによると、黒いTシャツを着た香港人学生が香港科技大学の校内で中国人学生を襲撃し、中国人学生が頭部から出血する大怪我を負う事件が発生したといいます。記事は、香港人学生の発言として「先に中国人学生が暴力行為を働いたため、自己防衛のため中国人学生に報復した」と伝えていますが、事件の動画を確認すると、大勢の香港学生が中国人の学生1人を暴行する姿が映っていました。今回の暴行事件については現在、香港当局が捜査を行なっている最中です。

 

 

 

 

《暴行された中国人学生》

 

 

香港科技大学では特に激しいデモが行われており、今月4日には、同大学の香港人学生が警察隊と衝突した際、ビルから転落死する事故も起こっています。大学では暴行事件のあったこの日、卒業式とともに、死亡した学生の追悼式も行われており、多くの学生が校内にいました。

 

実はこれまでも地元の学生と大陸からやってきた中国人学生との間で衝突が起こっていた香港の大学。今年9月には、香港中文大学で中国人学生が香港デモを行う現地香港人学生に向けデモ反対演説を行い、一触触発の事態となっていました。

 

デモの長期化によって、香港に滞在する中国人と香港人の衝突は今後さらに頻発することが予測されます。これまでの中国香港政府VS香港デモ隊の戦いは、中国人VS香港人という構図に変化していると言えるでしょう。