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日本に新型コロナウイルスが上陸、ベトナムでは2名か

中国で先日死亡者が確認され、中国武漢市で現在も猛威を振るっている新型のコロナウイルスですが、ついに日本でも初のウイルス発症者が確認されました。厚生労働省によると、神奈川県に住む中国籍の男性から、新型コロナウイルスと同じ型のウイルスが検出されたのです。男性は武漢を訪れた今月3日に現地で発熱、その後6日に日本へ入国した後、医療機関を受診し、今回の感染が発覚したのです。男性は日本に入国する前に解熱剤を服用していたため、空港のサーモグラフィ検査では発熱の兆候が確認されず、検査をすり抜けてしまったと考えられます。


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武漢市衛生当局はこれまで人から人への感染を否定してきましたが、昨日の発表で「人から人への感染の可能性は排除できないが、その可能性は極めて低い」と、これまでの見解を訂正しています。実際に、今回日本で新型コロナウイルスの発症が確認された男性は、感染源とされてきた海鮮卸売市場には訪れたことがなく、人から感染した可能性が指摘されています。


これまで新型コロナウイルスは韓国、香港、タイ、日本での発症が確認され、さらに昨日にはベトナムでも感染が疑わしい2名が医療機関で検査を受けていることが分かりました。ベトナムダナン国際空港では、中国武漢市からベトナムを訪れた2名がベトナムに入国する際、サーモグラフィ検査で発熱の症状が確認され、検査を行ったところ新型コロナウイルスと酷似した症状が確認され、現在詳しい検査が行われています。


中国当局は人から人への感染の可能性は極めて低いと発表する一方、現地で調査をおこなっている台湾衛生当局は詳しい感染源は、現在も不明としながらも人から人への感染についてその可能性は極めて高いと発表し、注意を呼び掛けています。

 

 

さらに、感染源とされる武漢市の海鮮市場で働いていた新型コロナウイルスに感染した男性については、これまで市場を訪れたことのない男性の妻も感染したことが判明しており、男性から妻に感染した可能性が高まっているのです。


中国の周辺各国では空港でのサーモグラフィ検査を強化していますが、解熱剤の服用によって一時的に体温を下げた場合などは今回のようにすり抜けてしまうことも可能なのです。春節の大型連休まであと10日、中国から日本へは70万人以上の中国人観光客が訪れることになりますが、この新型コロナウイルスをこれ以上日本に上陸させないよう、新たな対策が必要となります。