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上海ディズニー、国内からの批判を受け食品の持ち込みを容認へ

開園から約3年が経った上海ディズニーランドは連日、多くの人が訪れる人気テーマパークとなっていますが、ここ数ヶ月は園内への食品の持ち込みについて禁止している上海ディズニーランドに対して、中国国内からは否定的な意見が相次ぐなどその対応を迫られていました。

 


園内への食品持ち込みを拒否された大学生に訴えられるという事態にまで発展した今回の事件ですが昨日、中国国営メディア・人民日報が「上海ディズニーランド、大学生の訴えを認め改善へ」という記事を報じました。


これまで上海ディズニーランドは、食の安全性などの観点からパーク内への弁当の持ち込みを認めていませんでした。今回、大学生に訴えられ中国国内からは、消費者の権利を侵害しているなどと上海ディズニーランド側に批判が集まっていました。こうした国内の状況に、上海ディズニー側は園内への食品の持ち込みを条件付きで認めたのです。記事によれば、上海ディズニーは社内の各部門とも協議を重ね、刺激臭のある食品や加熱など加工が必要な食品を除き、基本的に弁当を含む食品の持ち込みを全面的に認めたのです。ドリンクについてはこれまでと同じ通り、アルコール類を除く飲料の持ち込みは継続して認めていくとしています。

 

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《これまで行われていた荷物検査》


上海ディズニーランドの担当者は、「今回の措置によって来園者の理解と支持を得られることを信じています。また、プライバシーの問題から多くのクレームを頂いていた来園者への持ち物チェックも、今後はX線検査やテクノロジー技術を採用し、プライバシーに配慮した上で安全対策を進めていく」としています。


中国の民意に応じる形で食品の全面的な持ち込みを容認した上海ディズニーランドですが、国内からは現在、パーク内のレストラン価格が高額で、食事ができないという意見が多く寄せられネット上で改善を求める声が高まっています。パーク内のレストラン価格も今後、民意に合わせて価格を下げていくのでしょうか。