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中国の深刻なネトゲ依存、政府がついに対策

陰陽師」「荒野行動」「Identity V」などの人気ゲーム、皆さんの中にはやったことのある人は多いのではないでしょうか。こうした中国発の人気ゲームが世界を席巻する中、中国では大人はもちろん、子供までがゲーム中毒となり、いわゆるネトゲ廃人となってしまうというニュースも度々報じられてきました。

 

日本も決して対岸の火事ではないこうした問題ですが、中国ではようやく政府が重い腰をあげ対策に取り組むようになりました。中国国家新聞出版広電総局(中国全土のテレビ・ラジオ・新聞・出版社を管轄する機関)は先日、子供のいる家庭に向けた通知を発表しました。通知の内容は下記の通りでした。

 

①ネットゲームの運営会社は8歳未満のユーザーの課金行為を受け付けてはならない。8歳〜15歳のユーザーについて一回あたりの課金を50元(約800円)に制限すること

 

②運営会社はゲームのサービス提供時間について夜10時〜翌朝8時までの間、提供してはならない

 

③保護者は未成年者のゲーム時間を休日は3時間、平日は1.5時間とするよう監督すること

 

突如として発表された今回の通知ですが、実はこうした通知を発表せざるない理由があるのです。WHO世界保健機関)は中国国内の近視率が人口の約半数となる6億人であると発表しています。さらに驚くべきことは小学生の近視率です。実に40%の小学生が近視なのです。高校生と大学生では全体の約70%が近視であると伝えられています。

 


《深刻するネトゲ依存に、中国では更生施設まで誕生している》

 

 

世界最悪とまで言われている中国の未成年における近視率ですが、こうした背景にはゲーム依存による影響があることは言うまでもありません。今回の政府による呼びかけ、果たして効果はあるのでしょうか。