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中国国旗法違反で逮捕者続出か

先日このブログでもご紹介しましたが、中国で国慶節にからむ発言や行動により市民が逮捕される事件が相次いでいます。湖南省でも国慶節前夜の9月30日深夜、国旗法に違反したとして男性が警察に逮捕されました。

 

 

中国メディアによると事件が起きたのは、湖南省張家界市。市内の店舗に飾られていた中国国旗が破損していたことから、地元警察が国旗法違反の容疑で捜査を開始したところ、近くの監視カメラに男性が国旗を引きずりおろしている姿が録画されていました。映像から男性は数日で警察に身柄を取り押さえられます。取り調べに対し男性が故意に犯行に及んだことを認めたことから、警察は12日間の勾留を男性に言い渡しました。

 

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《監視カメラによって撮影された犯行の瞬間》

 

実は中国では国旗の取り扱いが法律で細かく決められており、国旗法第3条に「中国国旗は中華人民共和国の象徴で、全ての公民と組織は国旗を尊重すること」との規定があるほか、19条では「国旗を故意に燃やしたり破損、落書き、踏みつけるなどの行為を犯した者は、刑事責任を追及する」と定めています。

 


今回の男性はこの国旗法19条に違反したため逮捕されたと考えられています。この国旗法、香港でも適用されています。ご存知の通り、香港の大規模デモではデモ隊の一部が中国国旗を燃やすなどしていました。そこで香港警察は国旗法違反の容疑でデモ参加者に対する捜査を行なっているのです。今後、香港からも国旗法違反で多くの逮捕者が出ることになるでしょう。