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香港デモ隊一部が一般市民を攻撃か

香港では今月5日、マスクを着用してデモに参加することを禁止する法律が施行され、これに反発したデモ隊がこれまで通りマスクを着用しデモを続けています。今回香港で起こったデモの特徴は、特別なリーダーもなく、学生団体や職場組織、SNSのグループなど様々な組織・グループが流動的に入り混じって反政府運動を展開している点ではないでしょうか。そのため、平和的なデモ行進を行うグループもあれば、暴力で警察と対峙するグループもあるのです。

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そんな中、デモ隊の一部が一般市民に暴行を加える事件が発生したと地元警察が発表しました。昨日6日午後5時頃、香港旺角地区の道路上でタクシーが交通事故を起こしてしまったのですが、その直後、近くにいたマスク姿のデモ隊がタクシーの運転手を引きずり出し、意識不明となるまで殴打するという事件が発生したのです。さらにこの日、旺角地区の別の場所では暴徒化したデモ隊を撮影していた地元女性が突然頭を殴られ負傷するという事件も発生。香港メディアは、デモ隊の一部が市民に“私刑”を行っているとして警鐘を鳴らしています。

 

一部のデモ団体が香港臨時政府の樹立を宣言するなど、ますます混迷を極めている香港。過激派の攻撃の矛先が、香港政府や香港警察から一般市民にまで向き始めているのでしょうか。