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新型コロナウイルス、感染者の虚偽で4000人が隔離か

報道でもご存知の通り、現在横浜港ではクルーズ船で3700人の乗客が感染疑いのため、隔離措置の対象となっています。新型コロナウイルスの感染疑い隔離措置としては過去最高規模となる人数ですが、今回中国では4000人の人々が、1人の男のウソによって隔離措置の対象となったことが分かりました。


1月22日、福建省晋江市では4000人規模の宴席があり多くの人々が集まっていました。しかし、ここに参加していた1人の男性が新型コロナウイルスに感染していたことが分かったのです。


中国メディアによると、この男は宴席に参加するため1月20日武漢から自宅のある福建省に戻ってきていました。男の自宅がある福建省の地元行政は男に対し、感染疑いがあるため自宅から出ないよう通達を出していましたが、男はこの通達を無視し宴席に参加していたことが分かりました。男は宴席の場では周囲の人たちに対し、武漢ではない別の地域から帰ってきたと偽っていたのです。


宴席参加から数日後、男が新型コロナウイルスを発症したため、地元当局が確認したところ潜伏期間中に、4000人が集まる今回の宴席に参加していたことが発覚し、地元衛生当局は宴会の参加者4000人に対し、自宅などでの経過観察を命じ、また地元警察はこの男性を「危険方法危害公共安全罪」で逮捕したのです。


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《地元当局は宴席に参加していた人たちに通達を出し隔離措置について説明した》


中国では今回と同様の事件がこれまでにも複数発生しており、感染者による虚偽の申告によって医療関係者が新型コロナウイルスに感染するという事件も発生しています。


黒竜江省の高級人民法院高等裁判所に相当)では、今後故意に他人を新型コロナウイルスに感染させた場合、最高で死刑を求刑することを発表しており、感染拡大の防止を図っています。