周来友ブログ

周来友オフィシャルブログ

中国おひとり様ビジネスが巨大市場に

中国では1969年に人口調整のため、一人っ子政策が導入されました。第二子が誕生した場合、多額の罰金が言い渡されました。2015年まで続いた一人っ子政策の影響で、中国では2025年には65歳以上の高齢者人口が14%となり、高齢社会に突入することが予想されています。

 

そんな中国では、若者世代の人口が少ないのと同時に結婚をしない若者も多く、独身貴族を楽しむ若者が増えてきています。結婚をしない若者が増える中、新たなビジネスチャンスも到来しているのです。

 

中国国営テレビ・CCTVでは、「おひとり様ビジネス」について報じています。中国北京市のレストランでは、店内に一人客専用のテーブルを設置しています。
f:id:zhoulaiyou:20200714173854j:image


f:id:zhoulaiyou:20200714173900j:image

記事によると、このレストランは昨年8月に一人客専用レストランとして開業し、連日賑わっていると言います。レストランの関係者によると、中国国内では独身人口の増加に伴い、一人客のレストラン利用が増えていたことから、一人客専用レストランの開業を思い付いたと話しています。こうしたレストランの誕生は、中国の都市部を中心に増えており、通常複数名から注文を受けていた鍋料理などについても、1人分の量での提供も始まっているのです。

 

中国ネット通販大手・Tモール(天猫)によると、1人分の量に調整した火鍋セットや酒類の販売を開始したこところ、この一年で前年比80%増を達成したことを明かし、おひとり様ビジネスが大きなビジネスチャンスとなっていることを裏付けています。

 

このおひとり様ビジネスですが、中国では家電でも動きがあります。記事では、独身の若者が使用している家電についても報じらています。中国の家電売り場では、1人用家電専用のコーナーが設置され、「ミニ炊飯器」「ミニ珈琲マシン」「ミニ掃除機」「ミニ掃除機」「ミニ冷蔵庫」「ミニ洗濯機」などが好調な売り上げを記録しているのです。
f:id:zhoulaiyou:20200714173912j:image


f:id:zhoulaiyou:20200714173922j:image

中国国内の独身者数は現在、2.4億人を超え、この中で若者世代は約9000万人となっており、独身人口は今後も増加していくとが予想されています。日本企業にとっても巨大市場となりつつある中国のおひとり様ビジネスは、新たなチャンスとなるのではないでしょうか。