Facebook社員が自殺、職場いじめが原因?
デジタル通貨リブラ(Libra)を巡り世界中の注目を集めているフェイスブック(Facebook)ですが、今中国で厳しい目を向けられています。中国メディアは今月19日、カルフォルニア州にある都市・メンローパークに本社を置くフェイスブックの社屋から、38歳の中国籍の同社従業員が飛び降り自殺したと報じました。
《自殺した中国人社員》
自殺した男性は中国の大学を卒業後、2011年にアメリカの大学院に進学。そして昨年3月、フェイスブックに入社しました。自殺の原因についてフェイスブックは、警察の調査に協力していくとしていますが、詳細については何も明らかにしていません。実はこの男性については、フェイスブック内部で陰湿ないじめが行われていたのではないかという疑惑が持ち上がっているのです。
同社で働いていたという人物がメディアの取材に答え、自殺した男性の社内での労働環境について証言。そこ証言により、自殺した男性が上司からに不当な評価を受け、PIP(業務改善命令)プログラム、つまりリストラ予備軍に入れられていたことが明らかになったためです
自殺した男性の家族によると、男性は亡くなる半年前から目に見えて仕事量が増え、残業で帰宅するのが深夜1時、2時になることが常態化していたと言います。さらに自殺する直前、社内では男性上司から大声で叱責される姿も目撃されていました。
メディアの取材を受けた男性は、証言をしたことについて「Facebookで働いている複数の友人から今回の事件についてメディアで証言してほしいと言われた。上層部が今回の事件について緘口令を敷しているようだ」と、その理由を語っています。
報道によると、Facebook本社前には、大勢の人が集まり、事件の真相を明らかにすべきだとデモ活動を行なっています。世界企業ランキングでも上位に位置するなど、世界的な大手有名企業のフェイスブックですが、その労働環境については今後厳しい目が向けられることは必至でしょう。