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新型iPhone11シリーズが発売!中国での反応は?

Apple社は本日20日、最新版iPhoneの11シリーズ3機種を発売しました。今回の新型iPhoneの目玉はレンズを3つ搭載したiPhone 11Proで、発売前からメディアがこぞって報じるなど注目を集めていました。

 


日本ではApple直営店や、各販売店で長い行列ができ、iPhoneブランドの人気の高さを伺わせています。総務省の通達により値引きが制限されたため、その売れ行きに注目が集まっていましたが、やはりその人気は不動のようです。では、お隣中国ではどうだったのでしょうか。米中貿易摩擦が深刻化し、市民レベルの対米感情も悪化していると報じられていましたが、今回の新型iPhone、どのように受け入れられたのでしょう。

 

中国メディアによると、浙江省杭州市内のアップルストア前には、朝7時頃から新型iPhoneを買い求める客たちで数十メートルに及ぶ長蛇の列ができました。このアップルストアは通常、午前10時に開店するのですが、新型iPhone発売初日の今日は特別に午前8時の開店としたといいます。一方、ネット上では「ファーウェイがすでにmate30で5Gを実現したのに、新型iPhoneがまだ4Gなのはなぜだ」「カメラの性能にしても5G回線にしても、ファーウェイはアップルを超えたんじゃないのか?」「iPhone4S時代がアップルの最高峰だった気がする」など、国内メーカーに遅れをとっているといった見解を書き込むネットユーザーも少なくありません。

 

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《今朝の杭州アップルストア

 

では、中国全体での売れ行きはどうなっているのでしょうか。中国ECサイト大手の“京東”は、iPhone 11シリーズの購入予約数を公表。その数が約100万台だったことを明らかにしました。全モデルのiPhoneXシリーズが350万台以上だったことを考えると思いの外、少ない予約台数と言えるでしょう。

 


ただ、新型iPhoneの販売台数が伸び悩んでいるのには、前日にライバル機種の発売が発表されたことご参考関係しているとも考えられます。iPhone11シリーズの発売日前日の9月19日、ファーウェイが新型スマホ・mate30Proの発売を発表しましたが、このmate30Pro、新型iPhone同様レンズを3つ搭載しているほか5Gにも対応し、デザインの評価も高いため、消費者の多くがmate30Proに流れたのではないかと報じられているのです。

 


悪化の一途を辿る米中貿易摩擦ですが、5G通信やスマホなどのIT機器をめぐる覇権争いといった側面もあります。中国のスマホ市場における米中ブランドの戦いは、まさに米中貿易摩擦の縮図と言えるのではないでしょうか。