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上海で救急車を白タク利用!犯行の瞬間をカメラが目撃

日本では数年前から全国の空港でいわゆる「白タク」が出現し、大きな社会問題となっていました。国土交通大臣の許可なしに、金銭を得て目的地まで人を運ぶ行為は法律で禁止されていますが、今もSNSを使い、白タク行為を行う中国人が後を立ちません。

 


一方、中国国内では2016年以降、自家用車を使った白タク行為も、一定の条件をクリアしていれば合法となりました。こうした政策を背景に、中国のオンライン配車市場は2兆5000億円まで拡大し、今も成長を続けています。そんな中、中国上海市の空港でトンデモない事件が発生し、メディアでも大きく報じられました。

 


今月7日、上海浦東空港で複数の人が大量の荷物を載せ救急車に乗り込む姿が目撃されました。この時、撮影された写真がネット上で拡散され、波紋を呼んでいます。

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《救急車に荷物を載せる乗客たち》
 

中国メディアによると、この救急車は空港に併設された消防署のもので、当時非番だった隊員が副業のつもりで白タクとして使用し、旅行客を運んでいたといいます。救急車で白タク行為を行なっていた隊員には今後、厳しい処分が言い渡されることになっていますが、偽の救急車を使って金を荒稼ぎする犯罪組織の存在も明らかになっており、人命に関わる犯罪として中国メディアでも大きく報じられました。

 

本来、人命を救命するために使用される救急車が、中国では白タクに利用されたり、犯罪組織の資金集めの道具にされたりと、モラルという言葉だけでは片付けられない事件が起きています。人命が奪われる前に、こうした事件に対して厳しい罰則を設けてほしいと思います。