北京市、今度は人気ポテトチップス工場でクラスター感染か

皆さんもご存知のように、中国北京市では市内にある有名卸売市場で新型コロナウイルスのクラスター感染が確認されました。

そんな中、同市の食品工場でも複数のスタッフが新型コロナウイルスに感染していたことが判明しました。

北京市政府が21日の記者会見で明らかにしたところによると、北京市大興区にある大手ポテトチップス工場で、関係者8人の感染が確認されたといいます。

この工場は、米ペプシコ社傘下の人気ポテトチップスブランド、“Lay‘s”の生産工場であることが分かっています。ペプシコは、世界的に有名なペプシコーラを生産している企業です。

中国メディアによると、ペプシコ社の中国法人は今月15日、北京市の新発地市場で大型のクラスター感染が発生したことを受け、すぐに工場の生産活動を停止、翌16日には工場内の消毒を行うと共に、工場スタッフ480人に新型コロナウイルスの検査を行いました。その結果、これまでに少なくとも8人から陽性反応が検出されたのです。

世界的にも有名なペプシコ社の主力商品、“Lay’s”の工場で発生した今回の感染ですが、疑惑はペプシコ社が生産販売している“ペプシコーラ”にまで広がりつつあります。

しかし、ペプシコ社中国法人は、ペプシコーラの工場内では感染者は確認されていないとして、公式サイトに、ペプシコーラの生産はこれまで通り続けていくとの声明文を発表しました。

中国では来月初旬に大学入試も控えており、市場や工場での感染拡大が大学入試にも影響を及ぼすのではないかと警戒が高まっています。北京で相次いで発生するクラスター感染が受験生たちに影響を与えなければよいのですが。