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北京市が、日本・韓国・イタリア・イランからの入国者を隔離へ

中国では新型コロナウイルスの新規感染者が徐々に減りつつあり、収束の見通しが見えてきました。一方、感染拡大が深刻化しているのが日本・韓国・イタリア・イランです。このため中国はこの4ヵ国からの入国者に対し、14日間の隔離措置を講ずると発表しました。


北京市政府は3月3日、記者会見を開き、海外でも新型コロナウイルスが猛威を振るい感染拡大が深刻化しているとして、日本・韓国・イタリア・イランから北京に入国した者には国籍を問わず、当局が作成した「健康申請書」に健康状態を記入・提出させた上で、北京市内に設けられた指定の住宅やホテルに14日間隔離することを明らかにしました。すでに中国各地の省や市で同様の措置が講じられており、広東省でも間もなく開始される見通しです。

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《日本・韓国・イタリア・イランの4ヶ国から北京に入国する場合はこのような部屋で隔離される》


この隔離措置が中国全体に広がれば、ビジネスや留学のために中国を訪れなくてはいけない人々には大きな負担となります。


中国各地の都市には多くの日本人留学生の他、ビジネス滞在者や出張者がおり、その多くは現在、新型コロナウイルスの影響で日本に帰国しています。このため、今後、再び中国に戻る際は入国後、14日間の隔離措置を受けることになるのです。中国政府はこの隔離措置をいつまで続けるのかについては明言しておらず、今後数ヶ月に渡り解除されない可能性もあります。中国へ渡航する日本人は、今から心の準備をしておく必要があるでしょう。